2018年12月10日

自然エネルギーをふんだんに利用している湯浅農園さんにおじゃましました

群馬県高崎市の梅の生産者ゆあさ農園は、「環境保全型農業」を実践しておられます。化学合成農薬・化学肥料・除草剤不使用で栽培した梅を大地を守る会に出荷する以外にも、こだわりの塩だけで梅干しにも加工し販売されております。

そしてソーラー発電や熱利用でエネルギーを自給しています。

そんな梅園を見せていただき、また自然エネルギーのお話をうかがいたくて、12月2日に「大地を守る・くらしからエネルギーを考える会」のメンバー6人がおじゃましました。
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湯浅さんに梅園を案内していただきました。
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梅の栽培以外に、シイタケ栽培もされていましたが、福島第一原発事故の放射能の影響でシイタケ栽培を廃業せざるを得なかったそうです。上の写真の伐採跡は、シイタケ栽培のための杉林だったところです。無念な思いをされたことは想像に難くありません。


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ところでゆあさ農園の梅林には、いのししがよくやってくるそうです。上の写真奥はいのししが掘り返したところ。みみずがたくさんいるのかな。

また梅の木の下草として大麦を生やしてあるそうです。他の雑草を抑制し、いざという時には食糧にもなるということ。
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梅園の高いところからは、美しい山並みを望めます。

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 ゆあさ農園の自宅や事務所、加工所などの屋根の上には、太陽熱温水器と太陽光発電のパネルがとりつけられています。電気の自給率は約1,000%、使わない分は売電しているそうです。「太陽光発電所」でもあるんですね。
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愛車は太陽光発電の電力で動かせる電気自動車。なんと、フォークリフトも「ソーラーリフト」でした!

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さらに梅の枝などの農林業残さを燃やす「バイオモス(梅を燃す)ボイラー」で給湯や床暖房をまかなっているそうです。ボイラーの左手は、先祖代々使ってこられた釜戸です。
 他にも、ゆあさ農園には、地下80mからくみ上げている井戸があります。まさに、「大事なものは、自給する、備蓄する、頼らない生活」を実践しておられます。



湯浅さんのお話を伺って強く感じたのは、どうあるべきなのか、どうすればいいのかを常に考えておられる。そして、それを実現してこられたのだということです。困難に遭うたびに、進むべき道を探って切り開いてこられたのだと思いました。


エネルギーの問題は、どういう生き方をしていきたいのかということと結びついてくる気がします。湯浅さんの「大事なものは、自給する、備蓄する、頼らない生活」は力強く、大地にしっかりと根をはったものだと思いました。また、一番の理解者である奥様との絆も強く感じました。
 お忙しい中、見学させていただき、ありがとうございました。
                             (消費者会員 I)
posted by とめよう会 at 13:51| 東京 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月05日

会津電力株式会社・雄国太陽光発電所に訪問しました

2018年10月28日会津電力株式会社・雄国太陽光発電所に訪問しました。

会津電力のようなご当地電力は地域が主体となって自然エネルギーに取り組み、地域の自立をめざしています。

社長の佐藤弥右衛門さんは会津地方の喜多方市で江戸時代からつづく造り酒屋「大和川酒造」の九代目当主です。大地を守る会の生産者の一人です。会津には名水が流れ大和川酒造はその水を使った米も自ら栽培しています。素材にこだわって造ったお酒は高い評価を受け続けています。
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会津電力は地域内で資金を循環させ安定した雇用を創り会津地域の自立を実現することを理念にしています。地域のエネルギーを活かして東京のような大消費地に奪われる一方だったエネルギーの主役を少しずつ地域のものにシフトしていこうということです。

佐藤弥右衛門さんは「福島県の原発事故を非難するだけでなく原発を見過ごしてきた責任として太陽光・小水力・木質バイオマス・地熱・風力などの再生可能なエネルギーを他地域から運び込むことなくまず私たち自身で作り出そう。」と考え会津電力を設立しました。

会津電力は小規模分散型太陽光発電です。会津に58カ所、中通りに12カ所の70カ所(2017年現在)、5068kw、一般家庭約1400世帯分の電気がまかなえています。分散することで災害時のリスク低減、地域の雇用と納税を増やす、地域の人たちに自然エネルギーの関心を促すというメリットがあります。
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雄国太陽光発電所は会津電力株式会社1期事業として建設された会津地域発の1000kwメガソーラー発電所です。雪が降ってもパネルの傾斜が急なので滑り落ちる設計になっています。会津電力の活動を次世代の子どもたちに伝えていく再生可能エネルギー体験学習施設も併設しています。

会津電力は今、田んぼに水を流すための「用水路」を利用した小水力発電に取り組んでいます。職員の今川さんによりますといろいろと苦労はあるが地域の自立をめざす意味でも取り組まなければならない事業だといいます。

佐藤弥右衛門さんは将来、現在会津にある東京電力が所有する既存の水力発電所を買い取ることも構想にあります。会津にある水力発電所で造られる電気を会津でまかない、余った電力は県外に売ることができます。その収益を地域づくりに使えば地域内で経済が活性化し新しいモデルになるというお話がとても印象的でした。

事故にあった福島が会津電力のような率先して新しいモデルを実践したことで自分たちの意志で地域を変えていこうとする姿をみた思いがしました。大地を守る・くらしからエネルギーを考える会のさらなる行動をおこすきっかけの一つになりました。
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丁寧に対応していだい佐藤弥右衛門さま・今川さま、ありがとうございました。
posted by とめよう会 at 16:57| 東京 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月30日

夏休み自然エネルギー教室

2017年7月30日(日)、新宿のエコギャラリー(都庁前)で、
原発とめよう会恒例の「夏休み自然エネルギー教室」を開催しました。

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今年も9組の親子がいらっしゃいました。

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 会場の様子
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 今日の時間割です


1時間目は「ビニール傘でゆで卵(正確には蒸し卵?)を作ろう!」

まずは傘にあわせてアルミシートを切り、貼り付けます。(親子で協力して切り貼りするところが毎年微笑ましいです) 
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 型をとっているところ

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 アルミシートを傘に貼りつけます

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 太陽光調理器「カルピカ」です。雨で実演は出来なかったので、室内で説明。

卵を傘の柄に付けて・・・太陽の力でゆでる(蒸す?)ためにお外にセットしに行くのですが、今日はお日様が恥ずかしがって中々出てきてくれません・・・
曇り空でも時間をかければ出来ることもあるので、ひとまずセットしておきます。
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2時間目は「でんきのおはなし」の紙芝居。
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紙芝居といいつつ電気の力を借りたプロジェクターによるスライド映写。
参加者の少年から出た「これってエコじゃないよね!」という鋭いツッコミはさておき。

でんきのこと、未来のこと、本当の豊かさ、みんなの幸せについて考えるきっかけになってくれたら嬉しいです。
みんなの未来のために大人たちも必死でがんばっているからね!


3時間目は「手廻し発電機を作ろう!」またまた工作の時間です。
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「電池−モーターを回す。−直結した発電機を回す。
−発電した電気でLEDを光らせる」 という実験です。
けっこう細かい部品もあってみなさん苦戦されていたようですが、、、無事にLEDを光らせることができました!
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また、発電機を持ち寄り「手回しで発電機を回す。
−発電した電気で発電機(モーター)を回す。−発電機のハンドルが回る。
(発電機のハンドルを反対に回すと、ハンドルも反対向きに回る)」の実演も好評でした。
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その後、セットした卵を見てみると・・・
残念ながら、ゆで卵は(やっぱり)できませんでしたが、皆さんお家で再チャレンジするとのことです!
自然のエネルギーでゆでた卵は格別に美味しそうですね。
posted by とめよう会 at 19:48| 東京 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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