そしてソーラー発電や熱利用でエネルギーを自給しています。
そんな梅園を見せていただき、また自然エネルギーのお話をうかがいたくて、12月2日に「大地を守る・くらしからエネルギーを考える会」のメンバー6人がおじゃましました。

湯浅さんに梅園を案内していただきました。
梅の栽培以外に、シイタケ栽培もされていましたが、福島第一原発事故の放射能の影響でシイタケ栽培を廃業せざるを得なかったそうです。上の写真の伐採跡は、シイタケ栽培のための杉林だったところです。無念な思いをされたことは想像に難くありません。

ところでゆあさ農園の梅林には、いのししがよくやってくるそうです。上の写真奥はいのししが掘り返したところ。みみずがたくさんいるのかな。
また梅の木の下草として大麦を生やしてあるそうです。他の雑草を抑制し、いざという時には食糧にもなるということ。

梅園の高いところからは、美しい山並みを望めます。
ゆあさ農園の自宅や事務所、加工所などの屋根の上には、太陽熱温水器と太陽光発電のパネルがとりつけられています。電気の自給率は約1,000%、使わない分は売電しているそうです。「太陽光発電所」でもあるんですね。
愛車は太陽光発電の電力で動かせる電気自動車。なんと、フォークリフトも「ソーラーリフト」でした!
さらに梅の枝などの農林業残さを燃やす「バイオモス(梅を燃す)ボイラー」で給湯や床暖房をまかなっているそうです。ボイラーの左手は、先祖代々使ってこられた釜戸です。
他にも、ゆあさ農園には、地下80mからくみ上げている井戸があります。まさに、「大事なものは、自給する、備蓄する、頼らない生活」を実践しておられます。
湯浅さんのお話を伺って強く感じたのは、どうあるべきなのか、どうすればいいのかを常に考えておられる。そして、それを実現してこられたのだということです。困難に遭うたびに、進むべき道を探って切り開いてこられたのだと思いました。
エネルギーの問題は、どういう生き方をしていきたいのかということと結びついてくる気がします。湯浅さんの「大事なものは、自給する、備蓄する、頼らない生活」は力強く、大地にしっかりと根をはったものだと思いました。また、一番の理解者である奥様との絆も強く感じました。
お忙しい中、見学させていただき、ありがとうございました。
(消費者会員 I)